第37章 恋の実りは風邪を通して〈花巻貴大〉
朱鳥がゼリー食べ終えた頃
ピピッと体温計が鳴った。
貴「…何度?」
「え…っと……37度度ちょっと…。」
貴「……嘘だろ?貸せって。」
朱鳥が嘘をついているのがわかって体温計を奪い取って驚いた。予想以上に熱があったから。
貴「……38度7分……ってめちゃくちゃ熱あるだろ!?
なんで嘘つくんだよ…!」
「うぅ…だって…」
貴「はぁ……とりあえずもう薬飲んで寝とけ。
俺、ここにいるから。」
「…うん…ありがと…。」
そう言って俺の渡した薬を飲んで朱鳥は眠りについた。