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【ハイキュー!!】〜もう一つのstory〜

第37章 恋の実りは風邪を通して〈花巻貴大〉


とりあえず
俺のベッドに寝かせてやったら、朱鳥が目を覚ました。

「…んん…貴……大…?」

貴「わりぃ…起こしちまったな…。でもちょうどいいや、これに着替えとけよ。制服シワになるから。
あと熱計っとけ。

その間に何か食う物と薬持ってくるから。」


俺はクローゼットから
自分のスウェットと体温計を渡した。

「……う…ん。」
朱鳥は少しもうろうと返事をした。

少し心配しながら俺は部屋を出た。



台所に来てすぐに食べられるものを探したらフルーツゼリーを見つけた。
お粥でも作ってやりてけど早く薬飲ませて寝かせたくてゼリーと薬を持って部屋に戻った。


貴「着替え終わったか?」

「…うん。一応」


貴「……お前…それ誘ってるの?」

「…な……貴大がこれ着ろって言ったんじゃん…!!」

俺のスウェットが大きいせいで朱鳥の
片方の肩がはだけている。
また手は萌え袖になっているし、
熱のせいでエロく見えた。

朱鳥のことが前から好きな俺じゃなくても
この状況はヤバイと思う。



貴「わりぃわりぃ……ちょっとエロく見えたからさ。」

「……もう…そういうのやめてよ…」



貴「で、熱は?」


「今、計ってる」


貴「じゃあその間これ食べてろ。」

俺は冷蔵庫から持ってきたゼリーを渡した。

「……ありがと……。」

貴「いいって別に。」


「貴大…。」

貴「ん?」


「ごめんね私のせいで部活休ませてちゃって……今からでも学校に戻っても……。」


貴「いいって言ってるだろ?
だいたい病人置いて行けるかよ。」

「…うん…そうだね…ありがと。」

普通に話しているみたいだけどだいぶ辛そうに見えた。
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