第36章 好きになってくれるまで〈木兎光太郎〉
ちょっと寄り道して朱鳥の家に向かった。
部活見に来てくれる代わりに家まで送ってやるようにしている。
「ありがとう、送ってくれて。」
木「いいって!気にすんな!
しかし朱鳥ホント小さいな!
最初会ったとき高校か中学かと思った!」
まだ朱鳥といたい俺はそう言って引き止めた。
朱鳥はだいたい150㎝ちょいぐらいしかなくて平均よりかなり小さい。
「はいはい、知ってますよ~。
もうそういうの聞きあきたよ。」
ちょっと拗ねたようによそを見た。
そんな子供っぽいところも好きだ。
「じゃあ…またね。」
木「なぁ!朱鳥、俺のこと好きになってくれたか?」
朱鳥が背をを向けた時俺は言った。
「えっ!?えーっと…。」
顔を赤くして言葉に迷っていた。
きっとまだ好きになってもらってないって思った。