第34章 寝起き 〈国見英〉
*朱鳥
朝練が終わって
授業が始まった。
英とクラスは一緒で
チラッと見ると3限目後半辺りからは睡魔と戦ってるみたいだった。
昔から
授業中居眠りしては先生に怒られていたし、高校からは朝練もあるから余計眠くなっているだろうなと思いつつ私は授業を受けていた。
昼休みになり
日直で先生に呼び出されたあと、購買で昼食のパンを買って英のクラスを覗いた。
けど彼の席は空席で教室にも姿が見えなかった。
あたりを見渡し廊下に英とよく一緒にいる金田一くんを見つけた。
「あ、金田一くん!!英しらない!?」
金「おう、黒羽。国見?あーたぶん屋上じゃねーか?階段上っていくの見たし。」
「そっか!ありがと!」
そういえば
天気のいい日の昼休みは英は屋上に行ってるんだっけ。
最近雨が多いから忘れてた。
屋上はほとんど人来なくて静かだから寝るのに最適らしい。