第30章 ヤキモチ〈赤葦京治〉
木葉「あー…お取り込み中悪いんだけど?」
その声に振り向くと
体育館の入り口のとこに木葉先輩がたっていた。
「木葉先輩!?」
慌てて私は木兎先輩から離れた。
木兎「おい〜木葉空気読めよ〜!!」
木葉「だから悪いって!!
つーかそれよりも朱鳥!
赤葦が倒れたんだ!」
「えっ!?」
木葉「意識もなくて重症らしく救急車来るみたいなんだ。今は保健室にいるから早く行ってやれ…!」
「は、はいっ…!!」
私は思わず体育館を飛び出した。
*木兎
木兎「じゃ俺もーー!!」
赤葦のことが心配なのもあった。けどそれに違いぐらい朱鳥ともっと一緒にいたかった。
木葉「お前は行くな木兎!!」
行こうとした俺の肩を掴んだ。
木兎「なんでだよ!!?俺は……!!」
ずっと好きだった…朱鳥のことが。
赤葦と付き合ってるのも知ってるけどそれでも俺は諦めきれないでいた。
木葉「…はぁ…お前が黒羽のこと好きで一緒にいたいのはわかるが少しは赤葦のことも考えろって!!」
木「……。」