第3章 鈍感な二人 〈西谷夕〉
*夕
龍「ノヤっさんも大変だよな!!鈍感な奴を好きになると!」
俺の横で龍がゲラゲラと笑いだした。
夕「うおぃ!!龍!!声がデケーよ!!」
俺は慌てて止める。
大「あ?なんだそうなのか!?」
菅「もしかして忘れ物もわざとか?」
それに大地さんと菅さんが気づいた
夕「うっ…大地さん!!菅さん!!この事は朱鳥には言わないでください!!」
大「あー大丈夫。言わないから。」
菅「応援はするぞ!さっさと告らないのか!?」
夕「…それは…。」
俺は言葉につまる。
龍「そうッスよ!この間黒羽が他のクラスの奴に告られたって噂なってたし…以外と黒羽好きな奴多いみたいだからよ!」
夕「なにっ!?ホントか!!?」
龍の情報に驚く。そんなこと初めて知った。
龍「おー!!だから早く言っちまえよ!!」
龍に茶化されながら俺は思っていた。
夕(あんなに鈍感だと言うタイミングがねーだよ…。さっきだって"夕の考えはわかる"とか言って…全然わかってないじゃないか!)