第25章 別にシスコンじゃねーよ 〈黒尾〉
その後
2人は駅前の公園で
何か話していた。
時刻はもう6時半。
辺りも茜色に染まっていった。
すると朱鳥がカバンから何か取り出した
夜「え!?もしかして今告白?」
海「まぁ確かに雰囲気的にはいいよな。」
海の言う通り。
夕焼けの空に
公園には朱鳥達2人と隠れている俺たち以外誰もいない。
風も少しあって朱鳥の髪が静かに揺れる。
告白にはピッタリのタイミング。
そして朱鳥がそれを渡そうとしたとき俺がつい体を前に出したせいで後ろに隠れていたメンバーがバランスを崩して前に倒れ混んできた。
[うわっ!?]
全員声を出した。
兄「いって…おい早く降りろよ…!」
俺は一番下になって全員の体重がかかった。
「おっお兄ちゃん!?」
木「黒尾先輩!?」
それを驚いたように朱鳥と木村が見下ろしている。
兄「…あ…。」
せっかくバレないように尾行してたのに最後の最後でバレてしまった。
「それにバレー部のみんなも!?
こんなとこで何やってんの!!?」
兄「いや…こえはだな…。」
研「クロが朱鳥とこ尾行するって無理矢理付き合わされた。」
俺がごまかそうと言い訳を考えてしたのに研磨があったり答えてしまった。
兄「お、おい研磨!!!」
「お〜に〜い〜ちゃ〜〜ん!!!」
それを聞いて
ニコニコ笑ってる朱鳥だけど後ろから黒いオーラを出しているのが見えた。
これはガチでキレてるパターンだ。
兄「仕方ねーだろ…お前がどんな奴と付き合ってんだか気になったんだから!いや付き合ってなくてもどんな奴が好きなのか兄として知るべきだなんだからな!」
仕方なく俺は正直に話した。
すると―。