第25章 別にシスコンじゃねーよ 〈黒尾〉
そのあと
朱鳥達の後をつけた。
途中でコンビニに寄ったから
外て待ってると。
夜「そう言えばどうして朱鳥ちゃんはバレー部入らなかったんだ?中学ではバレー部だったんだろ?」
兄「あーそれが
なんか俺に勝てる特技を身に付けたいらしい。
バレーを含め勉強とかも俺より出来ないから悔しいみたいなんだ。んで体育のときにバレーの次に好きなバスケで上手くなって俺に勝ちたいみたいなんだよ。」
夜「変にプライド高いんだな。
でもバスケやらなくても朱鳥ちゃんはお前に勝ってるとこいろいろあるのにな。」
夜久が笑って言う
兄「は?なにそれ」
兄として妹に負けたくないというプライドが騒ぐ。
夜「気を使うとことか。」
犬「料理がうまいとことか!!特にお菓子ッスね!!」
山「カワイイとこッス!」
海「周りをよく見てるとことか。」
リ「絵が上手いとこと。」
研「普通に優しいところ。」
全員一言づつ答えた。
兄「……お前らよく見てんのな…。つーか山本……"カワイイ"ってお前も狙ってねーよな?」
場所は変わり
朱鳥の後を付けていくと
ショッピングモールに入ったり、雑貨屋に行ったり、本屋によったり、途中でその木村とか言う男子にアイス奢ってもらってるし…。
海「なんか…別に付き合ってるようには見えないな。
学校離れても手繋いでないし。」
犬「でもなんかいい雰囲気ッスよね!」
研「もしかしてこれから告るのかも」
山「はぁ!?それって朱鳥が?それともあの男子が!?」
研「イヤそこまではわからないけど…。」
研磨の言葉に俺は焦りと不安を隠せないでいた。