第25章 別にシスコンじゃねーよ 〈黒尾〉
夜「大変なだシスコンも…。」
夜久が俺の肩をポンと叩く。
兄「おい夜久……誰がシスコンだ?」
夜「お前だよ。つーかお前しかいねーよ。」
兄「俺はシスコンじゃねーよ。あんな小さくてすぐキレて菓子作りぐらいしか取り柄のない妹に誰がシスコンなんかになるかよ!」
夜「…(…セリフが既にシスコンぽいけど……)…まぁ…お前がそう言うならいいけどよ、朱鳥ちゃん結構人気あるみたいだから気にしてるのかと思ってよ。」
夜久の言葉に俺は言葉を失った。
兄「……え?」
そこに
山・リ「「おーす!!」」
山本とリエーフがやって来た。
山「何の話してるンッスか?」
夜「おー山本、リエーフ、朱鳥ちゃんの事だよ、最近人気あるよなって。」
山「あー黒尾さんの妹の!!」
リ「あー確かに!!俺クラス一緒なんスけど結構狙ってるやついるみたいッスよね!!
あ、でも男子バスケ部の先輩と付き合っているって噂あるから諦めてるやつもいるッスけど。」
リエーフの思いがけない言葉に俺の思考回路が余計停止しそうになる。
兄「は?ナニソレ?」
リ「朱鳥と男子バスケ部の先輩のことッスよ。朱鳥も結構可愛いし木村先輩もバスケ上手くてモテるらしくお似合いカップルだってみんな噂してました!
確か今日も2人でどっか行くらしいって同じバスケ部のやつが言ってましたよ!」
海「おースゲー…朱鳥ちゃん…」
感心したように海が言う。
兄「リエーフ…今日出掛けるっていつだ!?」
リ「えっ!?た…たぶん部活後だと思いますけど…。」