第25章 別にシスコンじゃねーよ 〈黒尾〉
*兄(クロ)
兄「おい、機嫌なおせよ…。」
「うるさい話しかけないでよ。」
次の日お互い部活で時間帯も一緒だったから一緒に家を出た。
家を出てすぐに研磨と会って3人で学校に向かった。
朱鳥は昨日作ったクッキーを勝手に食べことをまだ怒ってるみたいだった。
「っていうかついて来ないでよ!今日、日曜だよ!」
兄「仕方ねーだろ、俺も今日部活なんだよ!つーかそれなら研磨にも言えよ!」
確かに朱鳥の作ったクッキーを勝手に食べた俺が悪いけど、ここまで怒んなくてもよくねー?
昔はもっとおとなしくて可愛かったのに。
「研磨はいいんですぅ〜って言うか聞いてよ〜お兄ちゃんがね〜!!」
朱鳥は研磨に抱きついて
昨日のことを話し出した。。
兄「あ、お前何研磨にチクってんだよ!」
「だって研磨は私の味方だもん!!」
研「…朱鳥苦しい…。わかったから離して。あと2人とも朝からうるさい……。」
少し苦しいそうな顔をしていた。
それから電車に乗って学校近くの駅で降りてまた歩き出す。
その間も俺と朱鳥の口喧嘩は止まなかった。
研磨はゲームをしながら聞き流していた。
夜「おーっす!また兄妹ゲンカしてんのか?相変わらず仲いいな!」
そこにチームメイトの夜久と校門の前で会った。
「夜久さん…なんでケンカしてるのに仲いいって言うんですか?」
夜「(……うわぁ今日はまた一段と機嫌悪いなぁ……。)
いや悪い。ケンカするほど仲がいいってよく言うからさ。」
朱鳥の出す変な威圧感に夜久が苦笑いで誤魔化した。
「別にいいです。夜久さんは悪くないんで。」
夜「おい、黒尾今回は朱鳥ちゃんに何したんだ?」
素っ気ない朱鳥の態度に夜久が聞いてきた。
兄「…なぁ何で俺が悪い前提で聞いてくんだよ。」
夜「お前らの兄妹ゲンカは大抵お前が原因じゃねーか。」
そう言われえばそうかもしれない。
いやケンカするつもりじゃ無かったんだけど…ちょっとからかったりするとすぐ朱鳥が怒り出すからついケンカしちまうんだ。