第24章 たとえ君がいなくなっても 〈山口忠〉
光だす彼女を見て立ち上がり、彼女に触れようとした。
だけど彼女にはすり抜けるだけで触れられなかった。
そのときはやっと彼女が霊だというのを実感した。
山「え…な…どうしたの!?朱鳥…!!」
「……心配しないで………成仏するだけだから。」
山「……な…何でっ!?」
成仏するのはいいことだとわかってても突然過ぎて動揺してた。
「君のおかけだよ…君が私と一緒に練習とはいえバレーをしてくれたから。」
山「……そんな…俺はなにも……。」
朱鳥に感謝されることなんて俺はなにもしてない。むしろ感謝するのは俺の方なのに。
「ううん……私は君に救われたんだよ。」
山「だけど…」
「……じゃ…一つ約束して?
必ずジャンプフローターを成功させて?
そして私の分まで悔いが残らないようバレーを楽しんで!」