第24章 たとえ君がいなくなっても 〈山口忠〉
公園に着くと
朱鳥はブランコに乗っていた。
「あれ?どうしたの?部活がある日に来るなんて?」
いつもと変わらない様子で首をかしげた。
山「いや…その…違うなら違うって言ってほしいんだけど…も…もしかしてさ朱鳥って」
「「霊なの?」…!!?」
彼女と言葉が重なった瞬間
彼女の体は少しうっすらと透けていった。
「あ〜あやっぱりバレちゃったか。あ、でも長くもった方か。」
それなのに彼女はまるでいつかバレるのをわかっていたようにヘラヘラ笑っていた。
山「じ…じゃあ!!」
「うんそうだよ。見ての通り私はこの公園に居座る霊なんだ。いわゆる地縛霊だね。あ、でも襲ったりしないから安心して?」
自分の正体をバラす彼女とそれを聞く俺との距離はそんなに離れてないのに空気の温度差はかなり差があった感じかした
山「な…んで」
俺は頭がついていかずただ彼女に聞くだけだった。
「それを説明するには長くなるから君も座りなよ。」
俺は彼女の言う通り隣のブランコに座った。