第24章 たとえ君がいなくなっても 〈山口忠〉
山「す…すいません…!!」
「ん?…あ、これ君の?」
とりあえず駆け寄るとボールを拾って手渡してくれた。
振り向いた彼女の顔は肌は白くて少し大きな目をしていた。
そしてどこか見たことある気がした。
山「はい…ありがとうございます」
「君、もしかしてバレー部?どこ高?」
山「は…はい、えっと烏野です…。」
初対面にも関わらず親しく話してくる彼女に俺は少し調子を狂わされた。
「へぇ〜烏野かぁ!!それにしても偉いね自主練してたんでしょ?」
山「いや…、ジャンプフローター練習したくて…」
「ジャンプフローターできるんだ!!すごーい!!」
山「あ…でもまだ、まぐれ程度です。」
「でもこうして自主練してるんだから絶対できるようになるよ!!
あ、私黒羽朱鳥!。」
山「俺は山口忠です。」
少し話しているうちに
彼女の明るい性格にこっちも少しずつ彼女と話すのが楽しくなってきた。
「そうだ!!ねぇ、君の練習に私も付き合っていい?」