第23章 海は恋を叶えてくれた〈岩泉一〉
再び目を覚ました時には
知らない天井が目に入った。
ゆっくりと起き上がった時足に痛みがはしった。
「っ!!」
一「おい、あんま動くなよ。」
ふと隣を見ると一が座っていた。
「一……。あれ…ここは…?」
辺りを見渡すとやはり見覚えのない和室があった。
一「今日泊まる予約してた旅館のお前の部屋。それより大丈夫か?」
「あ、うん……足はちょっと痛いけど…。そういりゃ……皆は?」
一「他の部屋とかどっかで遊んでるんじゃねーの?」
「ふーん…。そうなんだ…
(ずっと看ててくれたのかな……。)」
私はバレー部のジャージの上着を着ていた。
きっと一が自分のジャージを貸してくれたんだと思う。
少し大きい一のジャージは一のにおいがして落ち着いた。それも含めて一の優しさを感じいていた。
すると…