第18章 龍球女子と排球男子 〈及川徹〉
渡されたのは
一枚のメモ用紙。
そこには…
『・俺の前では女の子らしい口調、仕草 をすること
・俺のことは"徹先輩"と呼ぶこと
・俺の言うことは絶対☆』
って書いてあった。
ってなんだこのふざけた内容は…?
つーか☆って…
「あの、これはどういう…?」
及「だから〜俺と朱鳥ちゃんがデートするための決まり事♪」
「……。えーと意味がよくわからないですが…。」
及「だって、俺と一緒にいるときぐらいは女の子らしくいてほしいからさ!!」
本気で言ってんのかこの人は…。
「だいたい最後のがあえば前の2ついらないですよね…。」
及「あ〜ホントだね朱鳥ちゃん頭いいね〜!」
(ああ…もう…。本当に今日1日この人と一緒にいるのか…)
ヘラヘラ笑う彼を見てため息をした。
「じゃあ…俺からも1つ…"ちゃん"付けやめてください。」
「じゃあ"朱鳥"だね!!」
「……もうなんでもいいです。」
まだ会って数分しかたっていないのに少し疲れた。