第18章 龍球女子と排球男子 〈及川徹〉
日曜日
俺はしぶしぶ駅前に向かった。
デートなんてしたことないし、正直めんどくさかった。
だけど
たとえ勝手にされた約束でもやぶるのは自分的に嫌だった。
それにやぶったらまためんどくさいことになると思ったから。
駅前に着くとすぐに見つけた。
なんでって?
及川さんの周りに女子達が集まって騒いでいて凄く目立っていたからだ。
それを見て元来た道を帰ろうとしたが、
及「朱鳥ちゃんみっけ!!何帰ろうとしてるの?」
肩を掴まれた。
「いや…なんか行きづらそうだったので…つい…。」
及「ああ、さっきのね、ただ待ってただけなのに人集まって来ちゃったんだよね。あ、それよりはいこれ!今日のデートの決まり事。」