第17章 ON・OFF少女〈月島蛍〉
キッチン戻って朱鳥と目が合う。
「焦ったよね…まさか山口くんだったとは……。」
蛍「ホント迷惑…。だから自分の家に戻れって言ってるのに。」
「ご…ごめん。次から気を付けるから!!ほら、さっさとパスタ作って食べよう?」
そのあと二人で作った和風パスタを食べた。
食べ終えると
「洗い物は私がしとくから蛍はお風呂入っちゃいなよ」
朱鳥がそういったので
蛍「じゃあよろしく。」
洗い物は朱鳥に任せで僕は風呂場に向かった。
風呂から上がってキッチンに行くと朱鳥はいなかった。ただ綺麗に片付いた食器が流し台の横で水を切ってあった。
それから、また僕の部屋だと思い濡れた髪を拭きながら2階に登った。
部屋に入るとベッドの上でスースーと寝息をたてていた。
自分の部屋にいるかのように、安心しきって幸せそうに寝ている。
蛍「本当無防備過ぎ……。」
そんな朱鳥を見ていると
イラついた。
いつものことだけど
今日は
限界が来た。