第17章 ON・OFF少女〈月島蛍〉
本当
朱鳥といると調子狂う。
マイペースで天然で
僕の嫌味なんて通じなくて…。
でも
いつからか、
僕は朱鳥に思いを寄せていた。
自分でも何で好きになったわからない。
それなのに
朱鳥は僕の前ではあんな怠けた姿でいる。
きっと異性として思われていないんだ。
朱鳥の中で僕は"仲の良い幼馴染み"でしかない。
それに10代後半の男子高校生の部屋のベッドであんなに肌を出しているなんて…
誘っているって思ってもおかしくない…。
まぁ朱鳥にそんなこと僕が考えているなんて思ってないだろうけど…。