第17章 ON・OFF少女〈月島蛍〉
部活を終え家に帰って自分の部屋を開けた。
「あ!蛍おかえり〜!!今日も部活お疲れ!」
蛍「……。あのさ…いい加減人の部屋でくつろぐのやめてくれない?」
朱鳥は僕のベッドの上で持参した漫画を転がって読んでいた。
しかもキャミソールに短パンで肌を多く出している。メイクもしてないし、長い髪もむすんでる。
学校にいるときと真逆に近いだらしない姿。
「いいじゃん!別に幼馴染みなんだし、それにほら、うちの親が『何かあったら蛍くん家にお世話になりなさい』って言ってたし!」
蛍「それは昔の話デショ?だいたい、何もないのに勝手に部屋に入らないでよ。」
「もー固いこと言わないでよ。どうせ蛍だって1人でしょ?2人でいた方が楽しいじゃん!」
蛍「別に僕は一人でいいんだけど。」
これが家に帰ってからの僕らの日常。