第16章 だって好きなんだもん!! 〈夜久衛輔〉
そう黒尾に言われ少し冷静になった。
正直言い過ぎた気もした。
夜「…あぁ、わかってる…。帰ったら謝るって……」
それからいつも通り部活をして、帰る時間になった。
とりあえずと思い朱鳥に電話をしたが、出なかった。
夜「アイツまだ拗ねてんのか…」
いつもなら俺からの電話だとすぐに出るはずなのに。
海「なんだ朱鳥電話出ないのか?」
黒「相当お前に言われたのがショックだったんだな。」
夜「かもな…。」
朱鳥がこんなに傷つくと思わず、改めて言い過ぎたと心の中で反省した。
黒「よし、じゃ皆で朱鳥慰めに皆で夜久家行くか!!なぁ研磨!!」
研「なんで…俺も…?もう疲れたし…早く帰りたいんだけど…」
黒「んなこと言うなって!!同級生だろ?心配じゃねーのかよ?」
研「そりゃ…心配だけど……」
黒「じゃ行くぞ!!」
研「えー…。」
こうして黒尾・研磨・海と共に家に向うことになった。
家に着いて家の鍵でドアを開ける。
しかし少し様子が変だった。
日が沈んで真っ暗と言うのに、家には明かりがない。
玄関の電気をつけると、あるはずの朱鳥の靴がなかった。
家に入り朱鳥を探すが部屋にもどもにもいなかった。