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【ハイキュー!!】〜もう一つのstory〜

第16章 だって好きなんだもん!! 〈夜久衛輔〉


そんなことを思ってたある日の事―。

部活に行こうと俺ら3年が体育館に向かおうとしていたら


女1「あんた、二年のくせに生意気なんだよ!!」

女2「何様のつもり!?」

女3「本当ムカつく!!」


数人の3年の女子に朱鳥を廊下の角で囲まれていた。


「べ…別にいいじゃん。こんなくだらない事する先輩なんて私より低レベルなんだから。」


女1「はぁ!?あんたいい加減しなさいよ!!」

女3「そんなんだから友達1人もいないんでしょ!?」

女2「調子に乗んなよ!!」

そう言って朱鳥の胸ぐらを掴んだ。

朱鳥は強がっているように見えるけど相当怖がっているのがわかった。


夜「もう、その辺にしてくれないか?」

とっさに俺は割って入った。


女1「や、夜久くん…。それにバレー部のみんなも…。」

彼女達は俺たちに気づくとハッとして朱鳥から手を離した。



夜「あとは俺がちゃんと言い聞かせるからさ」


女1「夜久くんがそういうなら…。」
女3「い…行こう」

そう言って彼女たちはバタバタと行った。



「お兄ちゃん……!!」

彼女達の姿が見えなくなると朱鳥はまた俺のところに抱きついてきた。


夜「お前…だから先輩とかには敬語使えって行ってるだろ?」


「だ…だって…。」
朱鳥は涙ぐみながら言う。

いつもなら優しく慰めるところだか俺は少し強く言った。


夜「そんな態度とってると本当に友達作れないぞ!」


「友達なんていらないもん!!私はお兄ちゃんがいれば…」

夜「いい加減しろって!!俺がいつまでも朱鳥のそばにいるとは限らないんだから、少しは自分で何とかしてみろよ!!」


こんなに強く朱鳥を怒ったのは初めてかもしれない。

朱鳥はビクッとして目を見開いた。
「なんでそんなこと言うの…?私にはお兄ちゃんしかいない…「だったら友達作ればいいだろ!?何でも俺に頼るなよ!もう子供じゃないんだから…!」

すると朱鳥はスッと掴んでた手を離した。


「……何それ…お兄ちゃんだけは信じてたのに…ずっと私の味方だって信じてたのに!!……こんな…こんな…お兄ちゃんなんて…大っ嫌い……!!!
朱鳥はボロボロと涙を流しながら走り去ってしまった。


その様子を見ていた黒尾が


黒「おい夜久、ちょっと言い過ぎたじゃねーか?」

と問いかけてきた。
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