第16章 だって好きなんだもん!! 〈夜久衛輔〉
時刻は8時近く…
別に高校生ならそれぐらいの時間に帰ってなくてもそんな心配することでもない…。
だけど
さっきあんなことがあったし、朱鳥と連絡が着かなかったことなんて今までなかった…。
だから俺は不安と焦りを感じていた。
それを見てか、黒尾が
黒「とりあえず、手分けして探そうぜ?」
と切り出した。
海「そうだな。ちょっと心配だしな…。それじゃあ俺はこっちを探す。」
夜「悪い…ありがと…。」
それに続いて海が言い、俺たちは朱鳥を探すことにした。
俺はとりあえず家の近くを探した。行きつけのコンビニ、本屋、ゲーセン…時々電話を掛けながら探したけど、見つからなかった。
30分ほど探して
一旦合流した。
他も見つけられなかったみたいだった。
本当に不安になってきて、さっきのことを後悔してばかりいた。
黒「なぁ…夜久。朱鳥との思いでの場所とかねーのか?昔一緒に遊んだとことか?」