第15章 君が好きなんです。 〈孤爪研磨〉
1時間ほどたって
「ふぅ〜だいぶ進んだね!ちょっと休憩する?下に美味しいクッキーあるから持ってくるよ。」
クッキーとジュースを持って部屋に戻り再びカーペットに座り、サクッとクッキーを食べた。
すると
研「あのさ…ずっと気になってたんだけど…。」
研磨がクッキーを食べる手を止めて下を向いたまま口を開いた。
「ん?何?」
私は首をかしげて聞いた。
研「「なんで俺だったの?」
スッと顔を上げ私を見て言った。
「?」
研「クロや夜久さんじゃなくてなんで俺を好きになったの?」
思いもよらない質問に私は答えに戸惑った。
「なんでって…研磨が一番好きになったからだよ。それ以外に理由なんてないよ。私と付き合ってるのイヤ?」
研「そうじゃないよ……ただ、俺なんかが朱鳥と付き合ってていいのかわからなくなって。」
研磨は再び下を向いてしまった。