第2章 出会い
「いた!あー!なんでぇ!?また落ちた!」
僕はゲームが好きだ。
だから今日も、大好きなマリオをしていた。
「たく・・いっつもここで落ちる・・」
あと少しでクッパと戦えるってとこで、火の中に落ちて
まんまみーやですよ。
「もうやめやめ・・・」
ぐぅ~・・・
おなかが鳴きはじめた。
そういえば、ごはんも食べずにずっとゲームしてたっけ。
そろそろなんか買いにいくかー・・・。
僕は歩いて5分のコンビニへ向かった。
「いらっしゃいませ~」
夜ということもあり、コンビニに並んでる食品は
どれもぱっとしないものばかり。
だから僕は、お決まりのカップメンを片手にレジへ向かう
ピッ
「168円になりまーす」
僕はめんどくさいので、200円を出した。
「200円お預かりいたしまーす。32円のお返しになります」
「レシートはいらないです」
「かしこまりました、ありがとうございました~!」
安い買い物が済んだ僕は、俯きながらゆっくりと歩いてく
すると、いきなり大きな声で「あぶなーい!」と
聞こえた。
ふと顔をあげると、自転車が猛スピードでこちらへ
向かってきている。
僕はとっさに、左へよけた。
スレスレのとこで、僕は当たらずにすんだ。
安心して「ふぅ・・・」と胸を撫で下ろしていたら
声をかけられた。
「大丈夫?怪我してない?」
少しびくっりした顔で、声の方に顔を向ける。
「あ、はい。大丈夫です」
「よかった・・・じゃぁ、行くね」
僕は少し頷き、去ってく彼の背中を見つめていた。
あ・・お礼言わなきゃ・・・。
「あの!」
大きな声で呼び止めると、彼はこちらへ振り向いた。
「ありがとうございました!」
そういうと、彼はにっこり笑って
再び歩いていった。