赤「アイシテル…」貴女「助けて…!」黒「必ずボクが助けます」
第10章 ボクとキミ
黒子side
黒「寝ちゃいましたね」
寝顔は小さな子供のようだった。
とても幼くて守ってあげたくなる。
でも、風邪ひきますね。
布団かけましょう。
黒父「だだいま」
黒「お帰りなさい」
黒父「は寝たんですか?」
黒「はい。ついさっき寝ました。」
黒父「テツヤ、をちゃんと守るんですよ?
血は繋がっていないとはいえ、兄妹です。」
黒「分かってます。ボクの大事な妹ですから」
ボクは性格はお父さん似だ。だから口調も似ている。容姿はお母さんに似てるとよく言われる。
は性格はお母さん似と言われてたらしい。容姿はお父さんだと前に聞いたことがある。その時にやっぱり私、テツヤと似てないよね。
と言い落ち込んだ。
でも…それでもボクは否定をする。
本当の兄妹と…が好きだからという意味じゃない。ただ兄としてキミを守りたい。
黒父「何か変わりましたね」
黒「え…」
黒父「が妹になってから何と言うか…頼もしくなったと思います。親として嬉しいですね。」
そんなものなんでしょうか…
ボクにはよく分かりません。
でも妹っていいですね。
可愛いです。
黒母「ただいま」
黒父「おかえり」
黒「おかえりなさい」
黒母「どうしたの?あら寝てるの?」
黒「はい」
黒母「そう…」
するとの頭を撫でた。
優しく…優しく…
黒母「私達この子を…を引き取ってもうどれくらいかしら…のご両親が亡くなって…が途方に暮れてたのよね。それで私が言い出したのよね“引き取りましょう”って私ね。あの時どうしてか放っておけなかったの、可哀想とかいう意味じゃないの。
この子をうちの子にしたいって思ったの、養子のことを話したら最初無言だったのをよく覚えてる。ショックでそれどころじゃなかったのよね。目に光が宿ってなかったのを今でもよく覚えてる。
それで私、この子を抱き締めた。すると大泣きして…
そのあと泣き疲れて寝ちゃったわよね。
目を覚ましたらビックリしてた。
第一声がテツのお姉さん?だった。
その時とっても可愛らしいって思ったの
そのあとお葬式も済ませて帰ったわよね。
結局養子のことは言えなかった」