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赤「アイシテル…」貴女「助けて…!」黒「必ずボクが助けます」

第10章 ボクとキミ


貴女side
貴女「ん…」
赤「気が付いたかい?」
そこには…赤髪でオッドアイの私を監禁した張本人、赤司征十郎がいた。

貴女「赤司…君」
赤「僕のことを知っているのかい?」
貴女「えっと…月バスで何回か見たことがあります」
赤「そうか。では改めて、赤司征十郎だ京都の洛山高校でバスケ部の主将をしているよろしく」
貴女「黒子です。」
赤「テツヤの妹と聞いたが」
貴女「はい。」
赤「そうか…」
貴女「?」
私は不思議に思い首を傾げると口を開け話し始めた。

赤「キミにそっくりな女の子を僕は知っているんだ名前は。洛山高校の一年生でバスケ部のマネージャーをしていて、僕の自慢の彼女だった。
僕達は洛山の寮が埋まってしまい、一緒に住んでいた。
とても優しくて明るくて可愛らしい女の子だった。
でもある日から彼女は変わってしまったんだ。」

貴女「ある日…」
赤「そう、あれはニュース番組を見てた時だ。その時彼女の両親が事件に巻き込まれ殺されたことだ。」
堪えろ…堪えろ…泣くな…私はもうじゃない堪えろ…

赤「精神的にダメージを受け、学校にも通える状態ではなかった。まあ元からそんな状態ではなかったが(ボソッ」

最後は小さな声で“まあ元からそんな状態ではなかったが”と言った。私が居なくなってからもこの人は何も変わってないんだ。もう無理だ…

私は他人のように
貴女「優しい女の子だったんですね。私も会ってみたいです。」
赤「もういないんだ。行方が分からない。僕が学校に行っている間その状態のまま家を抜け出してから…だが退学届けを出したと聞いた。」
貴女「そうだったんですか…なんかすみません」
キミが謝ることではないと言い。悲しい笑みを浮かべた。

この人は何をしてくるか分からない。
警戒をしないと…
赤「そう堅くならなくていいよ」
と言われ身体がビクッと震えた。

赤「どうした?」
貴女「いえ、昔から上の名前だったので。って女の子にしか言われたことがなくてテツヤだけで
すみません。黒子さんと呼んでいただけないでしょうかどうしても抵抗があるので」
赤「分かったよ。黒子さん」

黒「!!!」

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