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【ハイキュー!!】熱い君が好き!【田中龍之介】

第4章 文字で会える


 お風呂を出てスマホを開くと、田中からラインが来ていた。


『俺もアイコン、動物の写真にしたぜ!』


 アイコンを見てみると、リアルにかかれた龍だった。

 私は笑いながら返した。


『それ、ちょっと違うよ(笑)
 龍って動物じゃないからね!』


 返信はすぐにきた。


『え!?
 じゃあ龍ってなに?』


 …そうきましたか。


『龍ってなに…と言われてもなぁ(笑)
 龍は空想の生き物だから、動物とは言えないんじゃない?』

『なるほど!
 じゃあアイコン何にしようかなー。』

『タツノオトシゴは?』


 ん。既読はついたけど返事が来なくなった。

 寝落ちかも。と思っていたら、アイコンが変わった。

 返事が遅いと思ったら、画像を探していたんだな。


『なんかちょっと可愛らしい感じがするけど、まぁいっか!』


 確かに、田中にしてはちょっと可愛すぎる。


『あ、カラスとかどう?』


 我ながら名案!と思ったけど、田中から返事が来なくなった。

 既読も付かない。

 あ、これは寝たな。あんなに疲れてたし、当然か。

 私は渡り廊下の階段で寝てしまった田中を思い出した。


『田中、今日は本当にありがとう。おやすみ。』


 私はそうつけたして、スマホを閉じた。



 これからは、会えない日があっても、会おうと思えば文字で会えるんだ。

 画面越しに、喋れるんだ。


 私は少しにやついて、スマホを握りしめた。




第4章 文字で会える(完)
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