第3章 海常バスケ部お泊り会〜買い物〜
side 幸男
「相変わらず莉緒ちゃん恐いな〜。まぁ、そんなとこもいいけど」
スーパーを追い出された原因の森山は、特に反省した様子もなく、いつも通り冷静に言った。
「キャプテン!!オ(レ)、莉緒にころさ(れる)かと思いました!!」
「ホントっスよね〜。いったい何なんスか?莉緒っちって」
早川は興奮気味に幸男へ訴え、黄瀬はこちらを向いてぼやいた。
そんな2人に、俺は苦笑することしかできない。
「あいつが怒ったら、俺にだってどうしようもないんだよ。見ればわかるだろ?」
「まぁ…、そうっスね」
曖昧に返事をし、黄瀬も納得する。
「じゃあ、コンビニ行くぞ。ここで待ってるのも暇だしな」
歩きだした俺に続いて、他の3人もついてくる。
「なに、笠松おごってくれんの?」
「マジっスか!?キャプテン」
「ふざけんな、おまえら!!だいたい、おごってもらうなら俺じゃなくて、黄瀬におごってもらえ!!」
「何で俺なんスか!?こういうのって、普通年上がおごるもんでしょ!?」
「そんな決まりはねぇ!!つかおまえ稼いでるんだからいいだろ!?」
「そういう問題じゃないっスよ!!」
先ほど注意されたにも関わらず、同じように騒いでコンビニへ向かう4人だった。