イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第14章 本心 ※R18
「俺、サラ様と居ると、変になる…
ごめんね、許せそうにないよ、サラ様っ…」
「許せそうにないって……何のこと……?」
ぞくりとして一歩身を引くサラ。
ユーリは一気に間を詰め
サラを壁際に追い込んだかと思うと
顎を持ち上げて
強引に唇を奪った。
国王の婚約者に手を出したとなれば
シュタインにいられなくなるだろう。
もしかしたら、命を奪われるかもしれない。
でも……
それでももう、止められなかった。
「んんっ…」
早急なキスに、どきりとするサラ。
ユーリは
顎に添えた右手の親指で
サラの唇を割り
強引に舌を割り込んだ。
ぴちゃ…ぴちゃ…
激しく水音をたてながら
舌で口内のあらゆる場所を犯し
滅茶苦茶にキスを深めて行く。
苦しくなったサラが空気を求めて口を開くと
それすらも許さないと言わんばかりに
吐息ごと唇を奪った。
(く、くるしいよ、ユーリ…)
頭がぼうっとしてくる。
サラは両手でユーリの胸を押し返そうとするが
華奢に見えるユーリの胸は
無駄のない筋肉で覆われていて
びくともしなかった。
(どうして?
私を受け入れてくれなかったのに
何故、こんな事をするの?)
サラは混乱に飲み込まれていく。
ユーリは抵抗を無視して
荒々しく口づけを深めながら
自らの首元に指をかけ、
タイを外すと
手早くサラの両手首を纏め上げた。
「んんっ…」
自由を奪われ益々混乱するサラ。
ユーリはやっと唇を離したかと思うと
纏めたサラの両手を持ち上げ
壁に付いているフックに引っ掛けた。
「えっ…?」
両手を上げた状態で
身動きが取れなくなったサラ。
ユーリは
サラの腰に手を回し
壊れそうなほど強く抱きしめると
首筋に唇を押し当てて
激しくキスを降らせだした。