第10章 月光　※R18

サラの荒い吐息が響く。
ユーリは
優しいキスを一つ落として
サラを抱きしめた。


暫くの沈黙…


そして
切なげに身体を離すと
サラを見つめ
自らのベルトに手をかけて
下半身を露わにした。
中心には
ユーリの欲がそそり立っている。


ユーリはぐったりしたサラをくるりと反転させ
木の幹に手を付かせる。
またも驚いたような表情を見せるサラ。


サラの後ろに立ち
腰に手を添え
ユーリは滾るそれを
中心に当てがったかと思うと
ゆっくりと奥まで侵入させた。

｢んんっ…｣


サラが肩越しに振り返ると
唇を僅かに開き
琥珀色の瞳で
虚ろに月を見上げるユーリが
熱く吐息を漏らす。


普段からは想像もつかない
なんとも言えない妖艶さ。


これから起こる事への不安か、それとも期待か…
サラはぞくりと背中が粟立った。


ユーリは
まるで獣のように
ゆっくりと腰を揺らし始める。


ぱん…ぱん…ぱん…ぱん…ぱん


淫らな水音と共に
響く音。


｢あっ…あっ…あっ…｣


サラの声が漏れだすと
ユーリの律動は徐々に速さを増す。


｢こんな…外で…｣


ユーリは片方の手で
サラの胸を弄り始めた。
そして
もう片方の手は
敏感な蕾へ…
そのまま指を上下に動かして
激しく刺激すると


｢あっ…あっ…あっ…｣


あまりの快感がサラを襲い
外だとか
ユーリが何も言ってくれないだとか
一切の事を考える余裕がなくなった。