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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第8章 円舞


あの日から
もう一つ変わったこと…
それは
ユーリがサラに触れないようにしていることだった。


あの日からサラは
あの事…
ユーリとの
夜の出来事には触れてこない。


きっと早く忘れたいと思っているのだろう……
とユーリは考えていた。


あんな形で抱いてしまったのだから、当然か、と。
純粋なサラの事だ。
恋人でもないただの執事となんて
許せないのだろう、と…


そう思っているから
ユーリも
その話題には触れない。


だが…
サラへの思いは募るばかり。
あの夜から
いつの間にか
サラの体温を探している自分がいる。


触れたい…。


でも一度触れてしまえば
もう
後戻りが出来なくなるほど
求めてしまいそうで。


自分の感情に蓋をするのは得意だった。
だから、大丈夫だと思った。
だから、抱いた。


まさか
こんなにも心を奪われると思っていなかった。


ずっと一緒には
いられないのに…。


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