イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第6章 接吻 ※R18
今まで感じた事のない痛みに
ユーリの背中に回す腕に力が込もる。
それでも
ユーリの背中に爪を立ててしまわないようにしようと
必死に歯を食いしばる。
その様子に気付いているユーリは
優しく
慈しむように
何度も角度を変えて
サラの感じるところを探し出し
何度もそこを突いて。
痛みは徐々に快感に変わっていく。
「あっ…あっ…あっ…」
自分の律動に合わせて漏れる
サラ声が
甘いものに変わっていく。
自分の中で花開いていくようなサラに
なんとも言えない感情が沸き起こる。
眉根を寄せ
潤んだ瞳で自分を見つめる
愛しいサラ。
ユーリは幸福感に満たされていく。
「サラ様…」
ユーリは
いつの間にか落ちていたサラの手に指を絡ませ
ぎゅっと握った。
ユーリが
耳元で
いつもとは違う低い声で
名前を囁くものだから…。
あまりにも切なげに
自分を見つめるものだから…。
サラは身体も心も
ユーリでいっぱいになり
本当に何も
考えられなくなってしまった。