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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第6章 接吻 ※R18


「サラ様は
俺の事
きらい?」


突然の質問に
サラは目を瞬かせる。


「えっ…きらいじゃ…ないよ」


「じゃあ、好き?」


サラの胸がとくりと音を立てる。


「えっ……うん、…好き」


恥ずかしそうに答えた。


「良かった。
俺もサラ様が好き」


ユーリは
屈託なく、にっこりと微笑んだ。


(えっ?それってどういう…)


「今夜は俺だけを見てて」


そう言うと
ユーリはサラの首筋に唇を這わせた。


「えっ……ちょっ、ユーリっ///」


ちゅっちゅっ……
水音を立てながら
ゆっくりと舌を這わす。


「…………!!」


その瞬間。
ぞくり…という嫌な感覚と共に
サラの身体に
昼間感じたものと同じ
嫌悪感がよみがえる。
サラは目を見開いた。


「あっ、いやっ……!!」


その言葉に
ユーリはそっとサラの手に指を絡め
優しく握ってやる。


「大丈夫、
俺だよ」


握られたユーリの手から
優しさが伝わる。


(あ………)


身体から緊張が解けていく。
何故、こんなにも心が落ち着くのだろう。
サラはユーリに身体を預けた。




ユーリが言った「好き」の意味。
その真意は分からない。
執事として自分を安心させるために
成り行きで言ったのだろうか?


このまま身を任せて良いのか分からない。


でも…


ユーリの優しさに…
愛しい人の優しさに包まれ
もはや
抗うことは出来なかった。

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