イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第5章 告白
ユーリはくるりと背中を向けると
優しく諭すように言う。
「もう、流して
お湯に浸かって。
サラ様の好きな花
浮かべてもらったから」
ユーリが後ろを向くのを確認すると
サラもユーリに背を向け
おずおずと身体にタオルを巻き付けながら
答える。
「…うん…でも…」
「?」
「スポンジ、返して?
あと少しだけ…
洗いたいの…」
「洗いたいって…
それ以上したら
傷がついちゃうよ」
「……いいの、
それで消えるなら」
「気持ちは分かるけど…
そのうち……その、消えるから…」
「今!!!
今、消さなくちゃ意味がないの!!!」
サラは泣き出しそうな声で叫ぶ。
ユーリは興奮気味のサラに驚き
言葉を詰まらせた。
「ユーリには…
見られたくなかった
私の………
汚い処…」
その言葉を聞いて
ユーリはどくんと胸が鳴り
全身が粟立った。