イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第5章 告白
バスルームの前に付くと
「じゃあ、終わる頃に来るから
ゆっくり入ってね」
ユーリは
いつものようににっこり笑って、
部屋へ戻ろうとした。
「あっ…」
サラが小さく声を漏らす。
「どうかした?」
「……あ…あの」
「ん?」
いつもより少し離れた距離で
ユーリはサラの顔をそっと覗く。
俯いたまま
やっと聞き取れるほどの
小さな声でサラは零す。
「…一人に
しないで……」
愛しいサラの
小さな身体が
壊れそうに儚げで。
(俺の事、怖いはずなのに
一人はもっと怖いってことか)
ユーリは胸が締め付けられる思いだった。
「うん、分かった」
ユーリはこの上なく優しく微笑んだ。