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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第5章 告白


「サラ様」


ユーリはサラを驚かせないように
そっと、
優しく、
気遣いながら呼びかけた。


急に現実に引き戻されたように、
サラの肩がぴくっと震える。


「湯浴みの準備、
してもらったから」


ユーリは淡く微笑みながら言う。


サラは俯いて、
こくりと小さく頷き
肌を隠す様に巻かれたショールを
きゅっと握った。


「バスルームまで送るね」


ユーリは淡く微笑んで、
手を差し伸べたが
サラはその手を取らずに立ち上がった。


「……ごめん…なさい」


そう呟いて、眼を泳がせるサラ。


(やっぱり……)


ユーリは確信を持った。
サラは本能的に
自分を…
男を怖がっているのだと。


「…行こっか」


ユーリは『気にしないで』とでも言うように
優しくサラを促した。


サラとユーリの間は
いつもより少し空いていた。

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