• テキストサイズ

イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第32章 【禁断の果実】~第9章 秘する~



…………。


…………。


(寒い……
ここはどこだろう…
暗い………
俺は……?)


と、ユーリは
自分を包んでいる、優しい温もりに気付く。


(なんだろう……この温もり
知ってる……)


「サラ……様?」


小さく呼びかけると


『……なに?』


愛しい声が返ってきた。


(ああ……やっぱりそうだ……
誰よりも大切な
俺の、愛しい人)


ユーリは小さな身体に覆いかぶさると、
その温もりをぎゅっ抱きしめた。


(でも、変だな。
サラは俺を嫌いなはずなのに)


『ユーリ』


遠慮がちに名前を呼ぶ声は
甘くて、優しい。


サラは、
こんな声でユーリを呼ばない。


(……夢?

………………いいや、なんでも。

会いたかった。

……好き。

……好きだよ)


ユーリは堪らなくなって、
溢れて止まない愛しさに任せて
サラに口づけを落とした。


/ 268ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp