• テキストサイズ

イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第32章 【禁断の果実】~第9章 秘する~


心がズタズタに切り裂かれたように痛む。


「王子、ウィスタリアのプリンセスは
いかがいたしましょう」


「……放っておけ。
こんな場所、ウィスタリアの馬鹿な騎士団に
見付けられるわけがない。
いずれ、のたれ死ぬ」


(一旦、サラ様から全員を引き離して、
隙を見て、助ける)


ユーリが、そう企てた瞬間




『殺せ』




小さく聞こえた。




(……!!

こいつら!!)




ざわり……




怒りで身の毛がよだつ。


後先考えず、
ユーリは全力で、
サラの元に駆け寄った。


向けられた切っ先が、
あと少しでサラを貫く。


(間に合わないっ)


ユーリは、咄嗟に腕を伸ばした。


そして




ザシュ…




間一髪。
切先からサラを護った。





/ 268ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp