イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第29章 【禁断の果実】~第6章 瞑る~
『は……離してっ………』
サラが身を捩ると
ユーリはあっさりサラを離し
妖しく目を細める。
「顔、真っ赤。
おやすみの挨拶をしようと思っただけなんだけど。
何されると思ったの?」
『っ………』
「くすくす…えっちだね、サラ様は。
欲しいなら、
いつでも遊んであげるのに」
『そんなこと……』
サラは、頬を染めたまま
悲し気に視線を逸らした。
その様子に、
ユーリは、顔色を変える。
「なに傷付いた顔してるの?
あの夜は自分から誘ってきたくせに。
そういうのって、ホントうざいんだけど」
サラへの嫌悪を隠さない
冷たい表情。
サラは、そっと睫を伏せた。