イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第28章 【禁断の果実】~第5章 戯れる~※R18
甘く溶かすように
首筋から
鎖骨を食みながら
ユーリは華奢な手で
サラの太腿を
淡く弄りはじめた。
「遊んであげるよ、サラ様。
恋人になったりする気はないけどね」
その言葉で、サラはやっと理解する。
ユーリが、気持ちを利用して、自分を弄ぼうとしていることに。
[…………ユーリ、
本気で言っているの……?]
今までの
あの優しさは
慈しむような、あの笑顔はなんだったのか?
上辺だけ?
騙されたような気分になり
自分に対する嫌悪感がサラを襲う。
それでも
触れる唇も、指先も、
何処か優しくて。
嫌悪感をも飲み込むユーリの愛撫に
サラの思考はまともに働かなくなっていく。
『…あ…はっ…』
[いや……
いやだよ………
なのに
どうして?
こんなにも感じてしまう
自分が一番嫌だ]
サラの大きな瞳から
悲しみが溢れ、一筋、頬を伝った。