イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第28章 【禁断の果実】~第5章 戯れる~※R18
サラが頬を染めて
動揺を露わにする。
『あれは、その、
違うの。
アラン、意識がなくて…
それで、間違えて…』
恥じらうかのようなサラの姿に
アランをかばうようなサラの言い訳に
嫉妬と
怒りのようなもので
ユーリの胸が
ぐちゃぐちゃに搔き乱された。
(やっぱり、
見間違いじゃなかったんだ…
ああ、気が変になりそう…)
「アラン様は、そんなつもりじゃないと思うけど。」
『え?』
[なんて言ったの?]
「いいよ、分かった。」
ユーリは
サラの顎に指をかけて
上向かせると
今度は強引に唇を奪った。
『んっ……』
サラはわけが分からない。
やがて、
唇を離したユーリは
吐息が触れるほど近くで
低く囁いた。
「こういうこと、されたかったんでしょ?」
琥珀の瞳が
獰猛な色を孕む。
普段からは想像できない
ユーリの変貌ぶりに
サラは動揺した。
『……な…に?』
「付き合ってあげるよ、
サラ様の“お遊び”に」
ユーリは
細い指先でサラの項を撫で上げると
唇で耳たぶを甘く食んだ。