イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第28章 【禁断の果実】~第5章 戯れる~※R18
これには、ユーリも口を噤まないわけにはいかない。
(…っ………)
『お願い…ちゃんと、聞いて。』
「……………」
『からかってなんかない。
私…ユーリのこと…その…
男の人として、好き…なの』
切羽詰まったサラの声が
潤んだ瞳が
赤く染まった頬が
精一杯の気持ちが込もっていることを
ありありと物語っていた。
(ああ、サラ様……
本気…なんだね)
しばらくの沈黙…
(どうして急に告白なんて……
ううん、それよりも
まさか、こんなことになるなんて。
優しくし過ぎた……?
ダメだ………
なんとか……………
なんとか、しなきゃ……)
ユーリはしばらくじっと考えたあと、
意を決したように
サラを見下ろした。