イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第28章 【禁断の果実】~第5章 戯れる~※R18
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夕刻、
早めに部屋に帰ったサラのために
ユーリがお茶の準備をしていると
突然
声をかけられた。
『あの…話があるの…』
俯き加減で
何か言いにくそうにしているサラ。
その恥ずかし気な様子が
たまらなく可愛らしく見える。
(なんだろう?こんなサラ様、珍しいな…)
「なに?」
ユーリはにっこり首をかしげる。
『ユーリ…』
「ん?」
『あの…私、私ね…』
瞳を潤ませて、サラがユーリを見上げた。
その様子に、
嫌な予感が胸を過る。
そう。
それはまさに
恋をしているような瞳。
(まさか…アラン様と…)
ユーリの胸が
ぎゅっと掴まれたように苦しくなる。
(…聞きたく……ないかも)
気持ちが沈みそうになっていると
サラが言葉の続きを紡いだ。
『私、
ユーリが
……好き…なの』
ユーリの動きがピタリと止まる。
(…え……………
………うそ…でしょ…?)