イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第28章 【禁断の果実】~第5章 戯れる~※R18
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休日。
サラは城下へと出かける予定。
護衛も兼ねているアランは
もちろん、今日も一緒だ。
ユーリも誘われたのだが
やんわりと断った。
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『ユーリはいつも城下へは行かないよね。
どうして?』
サラがちょっぴり首を傾げて覗き込む。
愛らしい仕草に
ユーリの胸がとくりと音を立てた。
「そんなことないよ。
今日はジル様の手伝いがあるから」
『そうなの?
ジル、ユーリはお休みだって言っていたけど…』
(しまった)
「あれ、おかしいな。ジル様、忘れてるのかも」
ユーリは顔色を変えずに嘘を紡いだ。
(本当は一緒に行きいんだけど……
嘘ついてごめんね、サラ様)
『そっか…残念。
今度は一緒に行こうね』
サラはなんだか残念そうに
出かけていった…
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あの一件以来、
傷が癒えたアラン様と
サラ様とは
二人でいる時間が長くなった。
二人の間に流れる空気感。
サラ様がアラン様を見る眼差しは
優しく、どこか恥ずかし気で。
もう
時間の問題なのかもしれない。
もし、その時が来たら
俺、冷静でいられるのかな………