イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第26章 【禁断の果実】~第3章 踊る~
そう。
次期国王候補に
選ばれたのは
アラン
だった。
しかしそれは
サラの意思でも
アランの意思でもなかった。
少しまえから
ウィスタリアでは
何者かによる不穏な動きが
後を絶たなかった。
このままでは……と
策を講じ
表向きではあるが、
早急に次期国王候補が立てられたのである。
これには
国民を安心させることと、
万一、プリンセスに危険が及んだ時の為の
警護の任も兼ねていて
最も適任である、
アランが抜擢されたのだ。
今日のパーティーの目的は
国内外に、次期国王候補の存在を知らしめること
でもあった。
一時的な対策なので
もちろん、ずっとこのまま
というわけではないが
誰よりも他人を思いやる優しいサラが
アランを心配するのは当然の事だった。