イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第25章 【禁断の果実】~第2章 覚める~
[……今日も……
びっくりさせられちゃった……]
プリンセスになってからというもの、
サラの朝は
ほとんどがこんな風に始まっていた。
執事のユーリは
毎日、
朝から晩まで
サラの身の周りの世話をしてくれる。
起こされることも恥ずかしくて
断った事もあるけど
「これも執事の仕事の内だから」
と、いつもの屈託のない笑顔で返されると
何も言えなくなってしまって。
[ユーリは執事として
一生懸命、仕事をしてくれてるだけなんだから
いいかげん私も慣れなきゃ…
でも……]
始めは、
一緒にいると
楽しい
ほっとする
ただ、それだけの感情だったのに
今は
ユーリの明るい笑顔
優しい言葉
何気ない仕草や
その姿
気付くといつも
ユーリを目で追ってしまっている。
[どうしてこんなに
ユーリのこと、気になるの……?]
サラは
自分の想いをもて余しながら
朝の支度を整えていった。