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イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第25章 【禁断の果実】~第2章 覚める~


(あ……)

ユーリは
何かを察したように
悪戯っぽく目を細める。


「サラ様……」


言いながら
サラの頬を手の甲でそっと撫でた。


サラは、ぴくりと肩が震えて。


「どうしたの?
顔、赤いよ?」


『そ…そんな事、ないと思う、けど』


しどろもどろに答えるサラ。


(かわいい…)


「そうかなぁ?」


華奢で綺麗な両手で
サラの頬を包む。
ひんやりとしたユーリの手の感触が
サラの鼓動を一層速めた。


『っ……!!』


(サラ様、ホント真っ赤。
そんなに過剰に反応されると…)


「ほら、熱いよ?
熱でもあるんじゃないの?
それとも……」


(つい、
意地悪したくなっちゃう)


「もしかして俺の事、意識してる?」


『な、、何言ってっ…』


その琥珀の瞳で
悪戯っぽく見つめるユーリ。


サラは
耳まで真っ赤に染まって。
視線を逸らして、睫を震わせた。


(あー……本当に可愛い。
我慢できなくなっちゃいそう)


ユーリは
くすりと笑った。


「冗談だよ」


『え?』


サラが意表を突かれたように
目を見開く。


「サラ様って、ホントからかいがいがあるよね」


『も、もうっ、ユーリっ!』


サラはちょっぴり怒ったように
上目遣いでユーリを睨んでみせた。


(わ………)


そんなサラから逃れるように
もう一度くすりと笑うと、


「じゃあ、俺、外に出てるから
準備出来たら声かけてね」


ユーリは何事もなかったかのように
部屋を出て行った。


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