イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第3章 陵辱 ※R18
「震えていますね。
大丈夫ですか、プリンセス?」
そう言いながら、
侯爵は再び耳に唇を這わす。
やがてその唇は首筋へと伝っていくと、
ちゅっ……ちゅっ……
と水音を立てながらキスを落としていった。
心を許したわけではない男に触れられる恐怖。
サラは微動だに出来ず、
固く瞼を閉すことしか出来なかった。
(キモチワルイ)
そう思うはずなのに…
『滅茶苦茶にして差し上げます』
その言葉とは裏腹に、
侯爵の落とすキスはひどく優しかった。
「綺麗な肌ですね」
そう言うと侯爵は、
鎖骨に舌を這わせ、きつく吸い上げた。
チクリとした痛みが走る。
水音を立てて唇を離すと
薄紅色の花が咲いていた。
「もっと綺麗にして差し上げましょう。」
侯爵は一人身勝手に満足し、
サラの肌に唇を這わせ、
次々と花を咲かせていく。
絶望感を味わいながら、
サラはその様子を
ただ黙って見つめる事しかできなかった。
「ほら
貴方が男に抱かれた証が付きましたよ?」
一頻り咲かせた花に満足した侯爵は、
その花を指でゆっくりなぞる。
ゾクゾクする感覚。
心に抱く嫌悪とは裏腹に、
侯爵の愛撫に翻弄されている自分に嫌気がさした。
いつの間にか瞳には涙がいっぱいに溜まっている。
でも、ここで泣いたら負けな気がして、
流れ落ちるのをぐっと堪えた。
そんなサラの様子に侯爵は追い打ちをかけた。
「気持ちいいですか?
お顔が真っ赤ですよ?」
サラは羞恥に顔を背ける。
「屈辱ですか?
私などに、いいようにされて。
でも…」
「感じてしまっているのは、貴方ですよ。
いけないプリンセスだ」
サラの心は搔き乱されていく…。