イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第3章 陵辱 ※R18
「お目覚めですか?」
カチャッと扉が開き、侯爵が入ってきた。
「こ、侯爵様」
昨日とは違う、
艶っぽい眼差しで見つめてくる侯爵に、
サラは一瞬背筋がぞくっとする。
「あの…ここは?
それに、これは一体…」
「ここは私の屋敷です。
頭はまだ痛みますか?」
侯爵はゆっくりとベッドに近づく。
「す、少し…」
「かわいそうに」
侯爵はそう言いながらベッドに座ると、
サラの髪を指で梳き、頭を撫でた。
ベッドがギシッと軋み、
サラは体を強張らせる。
「あ、あの、この鎖は…?」
「もちろん、あなたが逃げないように」
侯爵はゆるりと口の端を持ち上げ、
冷ややかに笑う。
「!!!………まさか……馬車を襲ったのは…」
「手荒な真似をして申し訳ありませんでした。
あんなに暴れられるとは思わなかったもので。
とんだプリンセスだ」
「みんなは!?
ジルや、騎士団のみんなは無事なのですか!?」
「……あなた、ご自分の置かれている立場が
分かってらっしゃらない様ですね。
他の方の心配をしている場合ではありませんよ?」
侯爵は乱暴にサラの顎を掴み上向かせると、
笑みを消した目で射すくめる。
(怖いっ。でも…)
「私はプリンセスです。
一人で立っているわけではありません。
支えてくれている皆の事を心配するのは当然です」
サラは毅然と侯爵を見据えた。
と、突然、侯爵の高笑いが聞える。
「はっはっはっはっ!!!
なるほど。
ジルが選んだだけの事はある。
肝の据わったお嬢さんだ。
いいでしょう。
ジルも騎士団も無事ですよ。
私の狙いは、最初からあなた一人だったのですから」
その言葉を聞いてサラはほっと胸を撫で下ろした。
が、それも束の間。
「昨日、初めてお会いした時からそうですが、
ますます気に入りましたよ、プリンセス。
しかし…」
侯爵は両手をサラの顔の横に付き、
覆いかぶさると
「私は、プリンセス制度には大反対なのですよ。」
侯爵は余裕めいた表情で、
サラを見下げた。