イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第21章 番外編 ~薔薇の部屋①~ ※R18
そこまで聞いたユーリは…
サラに危険が及んだわけではなくて良かった
とほっとする。
と同時に、
嫌な予感がする………
…というか、嫌な予感しかしない…。
「それで…?」
「ジルに教わった通りに、
ユーリに睡眠薬で眠ってもらって、
ベッドに運んだの」
(ちょっ…睡眠薬ってっ。
ジル様、サラに何教えてるのっ)
「……サラが?
一人で担いだの?
俺を?」
「うん、アランが教えてくれたの。
女の子でも出来る、人の運び方」
「えっ、なんでアラン様…?」
「だって…
ジルがアランに教わるようにって…
手の縛り方もアランが…」
(アラン様まで……
まさか手取り足取り教えてないよね?
ジル様……絶対面白がってるよ……)
だんだん話が見えてきて
ユーリは頭がくらくらする。
何から説明しようか、
頭を悩ませて
「サラ…」
とりあえず紐を解いてもらおうと、
ユーリが口を開いたその時!!
丸い何かが、ユーリの口を塞いだ。
「んんん…っ!!!」
恐る恐る視線を下げると…
穴の開いた、丸くて黒いボールを咥えさせられていて、
左右に伸びた皮紐を
サラが頭の後ろで結んでいる。
(わっ、これっていわゆるギャ…ギャグボール…だよね?
ジル様、サラになんて物をっ///)
呼吸用の穴が開いているので
息苦しくはないが
ユーリはしゃべることが出来なくなった。